これは、ロボットによるギネス世界記録への挑戦だ

どれくらいの距離からバスケットボールの

シュートを決められるのか？その前に、このロボットが作られるまでの経緯を紹介しよう

ロボットの名前はCUE。そのプロジェクトは一種の挑戦から始まった

人工知能は、人間のように高精度な物理的な動きを

することができるのか？そして、精度も体力も要求される

スポーツの1つが、バスケットボール選手なのだ

2017年ーー
トヨタ自動車の9人のエンジニアが集結し

この挑戦を始めた。最初はシンプルな構造だった

テストはレゴを使って行った。そしてこれが初めてのバスケットだ

すぐにヒューマノイドにまで成長した。それ以来、私たちと同じように

成長の旅を続け、進化を遂げている

CUEはバスケットボールを投げる人型カタパルトではない

CUEには順応性がある。機械学習を使い、

姿勢や腕の位置、シュートの強さなどを調整している

彼はパターンや変数を認識し、リアルタイムで修正する

まるで人間のように、細かい運動制御ができる

次の2つのバージョンで、CUEはボールを受けて

シュートの準備をし、高度な姿勢制御をして

スリーポイントはもちろん、さらに遠い距離からシュートを決めることができた

そして、フリースローからのシュートの精度をもって

初のギネス世界記録を2020年に獲得した。

CUEはヒューマノイドロボットによる連続バスケットボールフリースロー最多数を達成した。

記録は2020回だった。しかも当時、まだ続行可能だったにもかかわらず

エンジニアが2020回で挑戦を終了させたのだ。

これは人間には不可能なことだ。しかし、CUEを人間の動きに合わせるには

まだ長い道のりがあった。そして、トヨタのチームはそのことを十分に理解していた。

4つ目のバージョンで、CUEは単独でボールを拾って

スリーポイントラインからシュートできるようになった。

そして車輪で動いて、あらゆるシュートポジションから

ボールをピックアップできるようになった。しかし、１つだけ大きな

タスクを克服しなければならなかった。それは、ドリブルだ。

そしてこれが、最大の挑戦だ。CUE5は、さらなる移動軸が

追加された。以前は動かなかった左手にも、修正が加えられた。

これにより、CUE5はよりスムーズな動きを可能にし、

より人間に近い動きができるようになった。足部にカメラも追加され、

ボールのセンシングが改善された。CUE5はコートコンディションや、

ドリブル中のボールの空気圧に対応できるようになった。

そして次のCUE6は、ドリブルのスキルが飛躍的に向上している。

しかし、トヨタのチームは、CUEの最大の強みは

シュートであることを熟知していた。そして、それを証明するには、

ギネス世界記録に挑戦するのが適している。

これは人間による最長のバスケットボールシュート。

2022年、アメリカのジョシュア・ウォーカーが

更新した記録だ。この時のシュートの距離は34.6メートルだ。

CUE6は、同様の記録に挑戦するジョシュアより10メートル近く離れた位置からシュートを決める。

しかし、ジョシュアとは違い、1回で成し遂げられるか？

1回目の挑戦は失敗に終わった。CUE6は再びボールに手を添える。

たった2回の挑戦で、CUE6とトヨタのチームは成功した。

Toyota's Basketball Robot Makes Longest Ever Shot - Guinness World Records

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